
昨今コロナの影響もあり、自宅での活動が増え園芸やペットへの注目が高くなっていますね。
ホームセンターや100円ショップなどで売られている『エアープランツ』誰もが1度は見かけたことがあると思います。
その珍妙な見た目から造花と思われたり、育て方が分からず手が出せないという方も中にはいますよね。
今回はDAISO観葉植物のエアープランツの種類や育て方を紹介していきます。
✏️イオナンタ・メキシコ
英名:Tillandsia ionantha
学名:Tillandsia ionantha
科名:ブロメリア科 ティランジア属
原産国:メキシコ・グアテマラ
DAISOに売られている『イオナンタ』には実は2種類存在しています。その一つが『イオナンタ・メキシコ』という種類になります。
DAISOなど100円ショップで販売されている『イオナンタ』に関しては主に『イオナンタ・メキシコ』と『イオナンタ・グアテマラ』の2種類ですのでこの魅力を解説します。

まず初めに『イオナンタ・メキシコ』はもう一つの『イオナンタ・グアテマラ』よりも葉肉が分厚くその分乾燥のも強くで育てやすい一面がります。

エアープランツは開花をします。その中でも開花の予兆の出る『イオナンタ』は流通量も多く要点を押さえておけば開花をしっかりと楽しめる種類です。
『イオナンタ』は開花前になるにつれ中心の葉が赤く染まるのが特徴です。
開花前でなくても若干赤く染まっているので所見でも判りやすいかなと思います。
✏️イオナンタ・グアテマラ
英名:Tillandsia ionantha
学名:Tillandsia ionantha
科名:ブロメリア科 ティランジア属
原産国:メキシコ・グアテマラ

『イオナンタ・グアテマラ』これが1番エアープランツの中で分かりやすい、よく見かける種類ではないでしょうか。
『イオナンタ・メキシコ』よりも葉が細いのが特徴です。
実は葉肉があまりないため乾燥により葉先から傷んでしまったり折れてしまったりと購入時には厳選する必要があります。
葉が細い分乾燥には弱くマメな手入れが必要な種となります。

『イオナンタ・グアテマラ』の全体像ですが『イオナンタ・メキシコ』よりも細く広く葉を広げているのがわかります。
育成には少し気を使いますが『イオナンタ・メキシコ』より大きく成長するというメリットもあります。

葉先はどうしても折れてしまったり萎れてしまっています。
✏️ブラキカウロス

植物名:ティランジア・ブラキカウロス
学名:Tillandsia brachycaulos
英名:Tillandsia brachycaulos
科名:ブロメリア科 ティランジア属
こちらはなかなか葉肉も広く厚く、ブロメリア感の強い『ブラキカウロス』という種になります。
葉肉は厚く大きいですがイオナンタよりも水分を求める傾向にあります。

育て方はブロメリアに近いです。
保水性のあるミズゴケやベラボンなどで栽培をすると根を出ししっかりと育ってくれます。

DAISOなど100円ショップで販売されているものは葉が大きい品種のためレイアウトにも最適なエアープランツです。
✏️カプトメデューサ
別名『ティランジア・カプトメデューサエ』でも出回っていますが100円ショップでは『カプットメドゥサ』と記載されています。

植物名:ティランジア・カプトメデューサエ / カプットメドゥサ
英名:Tillandsia caput-medusae
学名:Tillandsia caput-medusae
科名:ブロメリア科 ティランジア属
奇妙なみためをしているので名前にギリシャ神話に出てくる怪物メデューサとつくのもうなずける。
肉厚のある太い葉を湾曲させながら長くつけていき成長していくのが特徴です。

エアープランツ自体本来10℃以下の低温は厳禁ですが、『カプットメドゥサ』は南米原産のためとくに低温に気を付けて育成するのがコツです。
✏️購入時の取り扱い
100円ショップ等で安く売られているエアープランツは輪ゴムで値札を張られていることが殆どです。

葉や株にダメージの無いよう輪ゴムはハサミ等を用いて切り取り栽培を始めましょう。

✏エアープランツの白い表面
エアープランツの葉の表面にはトリコームと呼ばれる毛のようなものが生えています。このトリコームは非常に重要な器官で、主に強い日光から身を守るため、水分を絡めとるためという役割があります。
実際に湿潤地に生えているティランジア程トリコームが少なく、乾燥地に生えているティランジア程トリコームが多く生えているらしいです。
トリコームの量は湿度と降雨量、日光量に関係しています。
✏️エアープランツの育て方
エアープランツは根の無い状態で売られているため根の出ない植物と思われがちですがほかの植物同様根を出します。
エアープランツは木や岩といった水はけのいいところに活着し育つ植物です。
それらといったところに活着するため根を張りますがそれはあくまで活着するためであって水分を求めているわけではありません。
なのでエアープランツは基本的には土で育てるという概念を捨ててください。
葉の表面の白いトリコームに水分を絡めとるためという役割があるため霧吹きを1~2日に一度しっかりと濡らしてあげましょう。
また、1~3週間に1度バケツ等に水を張り12時間~24時間しっかりとつけてあげると長期育成が可能です。
水に長時間つけるのには不安があるかと思います。
現地では一日中豪雨が続いたりします。それがエアープランツの貴重な水分となっています。
その豪雨時の給水と同じ役割と考えて頂ければわかりやすいかと思います。
種により霧吹きのタイミングや給水量などは異なります。
基本的にエアープランツは葉が細くなればなるほど乾燥に弱いという傾向があります。
紹介した『イオナンタ・グアテマラ』の様な葉が細いエアープランツを一緒に育成する際には葉先などを時々観察してみて下さい。
✏環境があっていないときのサイン
過度の加湿など環境にあっていない育成をしていると葉の表面のトリコームに現れます。
過度の加湿は白いトリコームが目視できなくなるほど消失します。逆に適切であれば銀色味が強く美しいエアープランツに成長してくれます。
乾燥しすぎのサインとしてはDAISOやホームセンターで販売されている種であれば共通して乾燥に弱いため葉先が萎れてきたりします。
しっかりと育てれば根も生え活着しレイアウトに活用も可能な面白い植物ですので気になる方は是非1度育成してみて下さい!
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