10月~12月にかけて入荷が多いダイヤモンドバックテラピン、飼育難易度は亜種含め適切な環境がそろっていればベビーサイズからでもしっかり育て上げることができます。
カロリナダイヤモンドバックテラピンやテキサスダイヤモンドバックテラピンは国内繁殖も盛んにおこなわれていますがノーザンダイヤモンドバックテラピンに関してはほとんど国内CBを見かけることがなくこの時期を逃すとまた来年まで待たないと入荷がほとんどみられません。
ノーザンダイヤモンドバックテラピンは生息域が広く様々な模様や特徴が現れるのが魅力のカメです。
今回はそんなノーザンダイヤモンドバックテラピンの3タイプに分かれる特徴や個々の魅力を紹介します。

分類:ヌマガメ科 キスイガメ属
別名:キタキスイガメ
英名:Northern Diamondback Terrapin
学名:Malaclemys terrapin terrapin
✏️頭部が白く斑紋の細かいタイプ
このタイプのノーザンダイヤモンドバックテラピンが1番イメージしやすく、よく見かけると思います。
頭部が白く頭部に細かい斑紋が入る王道タイプ。
ノーザンダイヤモンドバッテラピンの中ではキール(甲羅のコブ)が一番発達しない傾向があります。
幼体時に現れる甲羅の渦模様もしっかり入っているため綺麗な個体が多いです。

首から足の付け根になるにつれ黒くなり斑紋が薄くなっていきます。
また少し育ってくると(約甲長6㎝~)甲羅の渦模様が消え黒い甲羅になります。

中には成長に伴い甲羅の縁が茶色く綺麗になったりとテキサスダイヤモンドバックテラピンのような甲羅に育つ子もいます。
より綺麗な甲羅に育てるためには紫外線灯は必須です。
✏️頭部が灰褐色で斑紋が大きいタイプ
上記の個体同様こちらもよく目にするノーザンダイヤモンドバックテラピンです。
この手のタイプは全体的に黒っぽいのが特徴です。
甲羅はノーザンの中で最も黒く幼体時の甲羅の渦模様も薄いのが特徴です。

上記紹介した個体含め成長に伴い渦模様は消えていきますのであまり気にしなくてもいいかもしれません。

白さでは負けてしまいますが、魅力の1つはキール(甲羅のコブ)が最も発達します。
また、頭部は灰褐色ですが大きく入った斑紋は魅力的です。
頭部の大きさに対して目が大きくかわいい顔立ちに育ってくれます。

✏️最も美しいチェサピークベイの個体
生息域の広いノーザンダイヤモンドバックテラピンの中でも最も白く美しく育つとされるチェサピークベイの個体です。

甲羅を含み全身の色が薄く、甲羅の渦模様は最も綺麗に表れ成長しても残る個体もいます。
顔の斑紋は細かすぎず点々と綺麗に入ります。
首から前足の付け根まで白さがしっかりと残り前肢も白に薄く灰色がかかったとてもきれいな個体が多いです。

これがチェサピークベイの特有の美しさ。

✏上記3種ともチェサピークとして出回る
『ノーザンダイヤモンドバックテラピン』と『ノーザンダイヤモンドバックテラピン・チェサピークベイ』はその美しさの違いから分けられて販売されています。
実際チェサピークの個体は普通のノーザンダイヤモンドバックテラピンより10,000円ほど値段が変わってきます。
しかし、紹介した上記3タイプはチェサピークで輸入され販売されることもあります。

写真個体2頭ともチェサピークベイの個体です。
3タイプとも美しく魅力的なカメですがこだわりたい方はお迎えする際には白く美しい個体をセレクトして飼育したいですね。
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