✏ジュエルオーキッドとは

和名:ナンバンカモメラン
通称:ジュエルオーキッド マコデスペトラ
英名:Jewel orchids
学名:Macodes petola
上記の画像がマコデスペトラ。東南アジア原産のよく目にするジュエルオーキッドです。
ラン科の植物では珍しく花を鑑賞目的とせず、そのキラキラとした葉脈が鑑賞目的で現在も根強い人気のある植物です!
しっかりと育てると花も咲かせてくれますよ!
このマコデスペトラは2016年の3月から種の保存法により販売、譲渡が禁止となっています。環境省に届け出を出して許可をもらえば販売、譲渡が可能なので現在販売されているのは許可を得ているお店だけです。
以前はアクアショップや園芸店でも目にしましたが現在は販売に許可が必要なこともありなかなか目にすることもなくなりました。
ネットでの購入が一般的となっています。
実は沖縄にも自生しており、現在は国内希少種となっています。
どうやら沖縄に自生しているマコデスペトラは東南アジア産の物よりも葉脈のキラキラが画像ほどはっきりしていないようです。
現在販売されている物は全て東南アジア産の繁殖株の為キラキラとした葉脈が楽しめます!
✏️育て方と枯れる原因
我が家ではジュエルオーキッドを2年間育てていますが経験談をもとに育て方と枯れる原因を説明します!
①乾燥には気をつけよう
ジュエルオーキッドは乾燥に非常に弱い植物です。

特に冬場は気を使い、湿度を保てないと綺麗に葉を広げてくれず、両サイドが画像のように内側に巻いてきてしまいます。
鉢植えで育てる時は冬場の乾燥には特に気を使いましょう!

乾燥防止の為このようにボトルアクアで水耕栽培するのもオススメです!

1番下にはハイドロボールを敷き、その上に水苔を敷くことで余分な水分が下に抜けてくれます。
育てやすいようにボトルテラリウムで育てやすくなっている物もあります。
1から環境を作るのに自信がないと言う方は形ができている物で始めるのも良いかと思います。
②水の与え過ぎは要注意!
乾燥に弱いのでついつい水やり過ぎてしまいます。
水の与え過ぎは根腐れの原因になったり、株全体がダメになってしまいます…。
水を与えすぎると葉の先端から丸くなっていきます。また茎全体も異様に湾曲したりします。
水をやり過ぎてしまうのが心配な方は、鉢植えの底に石を敷いたりするなど水が良く抜けるようにすると上手く育てられますよ!
また、床材の配合を変えるのも1つの手です!
水苔は水分をかなり吸ってしまいますので、水苔にバーミキュライトと鹿沼土を配合することで床材を通気性が良くなります。
またジュエルオーキッドに適した弱酸性に保てます。
割合は水苔6 に対しバーミキュライト2 鹿沼土2ぐらいを目安に配合するといいですよ!

バーミキュライトや鹿沼土は100円ショップでも手に入りますので園芸コーナーを見てみましょう!
③直射日光厳禁!
ジュエルオーキッドはジメジメとした日陰で育つ為、直射日光は厳禁です。

季節に関係なく直射日光に当ててしまうと、左奥の葉のように色がくすんで葉脈も焼けてしまっているのが分かります。
カーテンのレース越しでも夏場の強い日差しは葉焼けの原因となってしまいますので植物用LEDなどで安定した光量で育ててあげましょう。
育てるにあたり注意するところは
①乾燥には気をつけよう
②水の与え過ぎは要注意!
③直射日光厳禁!
この3つです!
様子を見ながら調整してあげましょう!
✏️ジュエルオーキッドの種類
マコデスペトラ以外にも魅力的なジュエルオーキッドが沢山あります!
ルディシア

深い緑色をしており赤い葉脈が魅力的なジュエルオーキッド。
初めてのジュエルオーキッドにオススメの種類です!
育てている感じジュエルオーキッドの中では比較的乾燥に強く、育てやすい一面があります。

保湿をしてあげて、LEDでしっかり育ててあげるとかなり綺麗になります!
その他あまり出回らない種にはなりますが、
マコデスペトラ
マコデスサンデリアーナ
マコデスローウィ
ルディシア
アネクトキルス
アノエクトチラス
チャパエンシス
フォルモサヌス
ドッシニア
グッディエラ
などの種があります。
育て方は基本的には同じと考えて問題ないです。
こちらはルディシア ディスカラーのブラットベッセルという美しい金色や銀色の葉脈が特徴のジュエルオーキッドです。あまり出回らない種類ですね。
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ベニシュスランこちらも日本に自生している種で大きな花をつけるのが特徴です。
直射日光に気をつけ、屋外でも育てることのできる種類です。
✏ジュエルオーキッドの増やし方
増やし方は大きく分けると3つあります
①種子から育てる
種子から育てる方法はかなりの手間と時間を要します。
②株分け
上手に育てるとジュエルオーキッドの根元から新しい株が出てきます。

適切な季節に株分けを行いましょう。
ジュエルオーキッドの株分けを行うには4〜6月が適切です。
挿し穂も同様にその時期に行いましょう。
③挿し穂
育ちすぎたジュエルオーキッドの茎を切り取り発根部分をミズゴケなどに挿して発根させる方法です。
我が家では「種子か増やす」「挿し穂」この2つの方法で増やしています。
実際に増やしている工程を紹介します。
✏種子による増やし方
まず、開花までの様子はというと、2019年の10月23日にマコデスペトラに変化が現れました。

先端を見て下さい!明らかに葉ではない、蕾のようなものが確認できます。

こちらはその翌日2019年10月24日別角度から撮影したものです。
2019年10月30日に撮影
どんどん花軸が伸びてきました。
マコデスペトラは成長が遅い植物ですが、開花までもかなりの時間がかかりました…。
11月になり気温も下がってきた頃に開花が始まったのは屋内で育てていて時期がズレてしまったとは思いますが、順調に成長していきました。
11月にはいると花軸は10cm程になり、立派に伸びてくれました。

2枚とも2019年11月22日撮影
白い花が確認できるかと思います。
この花が開き受粉することで種子が取れます。
我が家ではまさか受粉しているとは思わず、そのまま花軸を放置し観察をしました。

時期に花軸はしおれてきました。
萎れた花軸は切り取り従来通りの育て方へ戻した矢先

マコデスペトラの種子が鉢に落ちていたのでしょう。
ミズゴケの上で発芽してくれました!
ジュエルオーキッドの種子での増やし方は
開花→受粉→種子を取る→発芽
時間、手間がかなりかかります。またジュエルオーキッドは開花してしまうと栄養分が種子や花に優先していってしまうため親株が弱ってしまいますのでケアを忘れずに!!
✏挿し穂による増やし方
我が家では主にこのやり方で増やしています。
発芽点は葉の根元にあるので、その領域が入るように切り取ります。

あらかじめハサミを濡らしてあげると茎への負担が軽減できます。

この様にミズゴケに挿してあげます。
あとは発根するまでミズゴケに挿してあげて2~3日に1回こまめに水やりをしましょう。
奥が深いジュエルオーキッド。1度育ててみるとその美しさに魅了されますよ😊

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