
サソリやタランチュラをはじめ、今現在も根強い人気のある奇蟲。爬虫類専門店でよく目にするのではないでしょうか?その中でも、獰猛で奇抜な見た目から鑑賞価値の高いムカデ。
あまり知られていませんが、冬場の購入後に気をつけなければならないことがあるんです。

✏️ムカデの相場
国外のムカデの輸入もあり、種によって値段は様々。安い種であればタイワンオオムカデなど1500円〜3000円の種類のものからペルビアンジャイアントオオムカデ(ムカデ最大種)の様に10万円を超える種類もいます。
種によって値段は異なりますが、外国産であれば大体3〜5万円が平均となってきます。
✏️低温被曝とは!?
さてここからが本題で、冬場のムカデの購入には気をつけなければならないことがあります。
それは購入後帰宅するまでの間、冷気に晒してしまうことです。
日本のムカデは徐々に気温が下がりそれに対応するように食事の量などを調整し冬支度をします。屋内の暖かい環境で飼育されているムカデはその冬支度ができていません。
例え数分という短時間でも低温被曝によって死んでしまうことがありますので要注意です。
生命力の強いイメージのあるムカデですが、実はかなり繊細な奇蟲なのです。
✏️低温被曝の症状

低温被曝の症状で1番多いのがよく動き回るのに餌を全く食べない事です。
本来食欲旺盛なムカデ。状態さえ良ければすぐに食いつきます。
怖い事に低温被曝は外見では見分けがつきません。なので購入後、動き回るのに餌を食べない場合は購入後に低温に晒してしまったか心当たりがないか確認してみてください。
低温被曝の場合、発症から1週間前後で急死します…。
対応方法は確立されていませんが、しっかりと保温してあげて落ち着けるように隠れ家を作って経過を見てあげましょう。
✏️意外に繊細!ムカデ飼育の注意点

ムカデは食欲がかなり旺盛で、与えられた分だけ餌を食べます。
よく食べるのでついつい餌を与え過ぎてしまいますが、『食滞』を起こし急死してしまいます。『食滞』とは食べた物がうまく消化できずお腹に溜まり死んでしまうのです。
よく食べるからといってエサを与えすぎたりせず、気温に合わせて量や頻度の調節が必要です。
心配な方はムカデのサイズに合わせて大きすぎない少し小さめのエサを1度に数匹与えるのがオススメです。
大型の個体は、定期的にピンクマウスを与えたりもしますので慣れてきたら食事のバランスを調整してお世話をしましょう!

我が家のムカデの脱皮中の姿。保湿必須です。
脱皮の殻は痕跡を残さないために食べてしまいます!
低温被曝、食滞はムカデの飼育当初の死亡率はかなり高いと思いますので少しでも参考にしていただければ幸いです。
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