
和名 ナンバンカモメラン
通称 ジュエルオーキッド
マコデスペトラ
英名 Jewel orchids
学名 Macodes petola
我が家では2年以上ジュエルオーキッドを育てています。現在ではコツと経験を積みうまく育てて増やしたりもしていますがはじめは失敗を繰り返し試行錯誤していました。
枯れる原因を抑えているだけでジュエルオーキッドの育成失敗の確率はかなり下がります。
これからジュエルオーキッドを育てようと思っている方や育てているけどあまり元気がないなどありましたら参考にしていただければと思います。
今回は我が家のマゴデスペトラで解説していきますが、ジュエルオーキッドの育て方の基本というのは同じです。
つまりマゴデスペトラを育てられることができれば他のジュエルオーキッドも基本的にはうまく育てることが可能です。
今回はこれまでに経験した様々な「枯れる原因」について徹底解説していきます。
✏️知っておきたい知識育て方
①育て方
マゴデスペトラを含むジュエルオーキッドは主に東南アジア原産の植物です。その為低温には弱く、多湿な環境好みます。
育成温度は10℃を下回らないように気をつけましょう。
ジュエルオーキッドは日差しが当たらない明るい日陰に自生しています。そのため繊細な葉をしており簡単に葉焼けしてしまう為、直射日光は厳禁です。
水やりは水苔の表面が乾いてきたらがっつり水をやると言うイメージがいいでしょう。
②マゴデスペトラ
和名:ナンバンカモメラン
通称:ジュエルオーキッド マコデスペトラ
英名:Jewel orchids
学名:Macodes petola
マゴデスペトラは緑色の葉にキラキラとした葉脈が美しいラン科の植物です。
マゴデスペトラは沖縄の西表島にも自生しています。自生しているものは東南アジア産のものと比べると葉脈はあまりキラキラしていないそうです。
現在は国内希少種に定められています。そのため2016年の3月から種の保存法により販売には許可が必要となり取り扱っているお店は少なくなってきました。
購入者側は特に許可を得る必要はありませんのでご安心ください。しかしマゴデスペトラを増やして販売するには許可が必要となりますので注意が必要です。
✏️環境があっていない時のサイン
①葉焼けのサイン
夏場窓際に置いた時などガラス越しやレース越しとはいえ強い直射日光が当たってしまうと簡単に傷んでしまいます。
夏に限らず直射日光を当ててしまうと葉焼けの原因となってしまいますので注意が必要です。
葉焼けのサインとしてまず、普段は深い緑色をしているマコデスペトラですが、緑色が薄くくすんだ色なり、イメージとして葉に活力を感じられません。

葉焼けにより、左奥の葉が白っぽくなっているのがわかります
キラキラした葉脈もくすんでしまっています。
置き場所を変え、LEDなどで育てましょう。早期発見が大切です。
植物育成用ライトは光合成を効率よく行うための赤色と青色の光を発しています。そのためよく育ち効率よく回復してくれます。
植物育成用ライトは植物にとって効果は絶大ですが価格は少し高めです。コストを抑えたいという方には
このような人工照明であればデスクライトなどでの育成も可能です。植物用ではないので日照時間を長めにしてあげるとうまく育てることができます。
デスクライトは熱を発するタイプの物もあります。その場合はジュエルオーキッドから少し離して光を当てて下さい。その際乾燥しやすくなりますので湿度管理にも気をつける必要があります。
あくまで照明のコストを抑えたい!方は参考にしてみて下さい。
②乾燥している時のサイン
乾燥している時は葉の状態にサインが現れます。葉の両サイドが内側に丸まってきてしまいます。


乾燥により葉の両サイドが丸まってしまっているのが分かります。

霧吹きや鉢の近くに加湿できるよう水皿を置くなどの工夫が必要です。
乾燥を防ぐために水槽や容器内で蓋をして密閉してしまうと群れてしまうので注意が必要です。
乾燥に関しては早めの対応で葉の丸みがなくったり、新しい葉が出てきますので回復が見込めます!
③水の与えすぎ
多湿を好むマコデスペトラですが、水分の調節が正直1番難しく、水を与えすぎてしまうと茎から痛んでしまったりしてしまいます。
根腐れもしてしまうため立て直すのが難しくなってしまういますので育てる上で1番気を使うところです。
水の与えすぎによるサインとしては、これも葉に現れるのかなと。
乾燥の場合は「葉の横が丸く」なるとお伝えしましたが
水の与え過ぎの場合は、「葉の先が丸く」なります。
また、葉の根本の部分も同時に丸くなります。そうなってしまった葉は基本枯れ落ちてしますので、しばらくは水を与えず、他の葉も痛んでしまわないようにケアをするのがいいのかと思います。
✏弱った時の対処法
我が家のマコデスペトラが弱った時の処置方法や増やし方を詳しく記載させていただきましたので
下記記載の関連投稿を参考にしていただければと思います。
✏️葉が茶色になる
マコデスペトラが枯れ始める時葉が茶色くなっていく傾向があります。
乾燥、水の与え過ぎなどが原因が積み重なり耐えきれなくなって弱ってしまったのです。
若葉が赤っぽく、または茶色っぽい色に変色し始めた時はすぐに対処しましょう。

これは古い葉ですが枯れ葉は赤茶色をしています。若葉が茶色っぽくなってきたときは枯れ始めているサインです。
↓若葉の色を比べてみると↓

本来はこの様に緑が濃く葉脈もはっきりとしています。

枯れ始めるとこの様に淡い茶色に若葉が変色してきます。
このような色になったときは、すぐに湿度、照明、水やりの量などを改善する必要があります。
我が家では上記に記載した「弱った時の対処法」ボトルテラリウムで対応しましたので、参考にして下さい。
✏️水やりのペースの目安
水やりの目安としては3〜5日に1回と言われても正直育てている室温や湿度など環境は人それぞれだと思います。
水苔で育てている場合は表面の水苔を触ってみて乾いた頃にしっかりと水をやる。というイメージで。
ついつい水を与え過ぎてしまうという方は水が鉢の底からしっかり抜けるように鉢の底に軽石やカレトン、ハイドロボールなどを敷いておくと不要な水が底から抜けうまく育てられます。

常に少し湿った石の上でもしっかりと根付き、きれいに育ってくれます。
✏️お店選びも大切
また、通販ですと植物が届いても状態が良くないことがありますのでお店選びは大切です。
ジュエルオーキッドの購入は取り扱っているお店が限られるためネットでの購入が殆どです。
お店での購入ですとお客様が触ってなどが原因で状態の悪いものも並べられていたりしますがネット購入ですと発送から自宅に届くまで時間がかかりますので状態の悪いものというのは送られてきませんので安心できます。トラブルの原因にもなりますので。
冬場の注意点
11月から急激に温度が下がりジュエルオーキッドの元気がなくなりやすい時期になります。
購入してしばらく時間がたった株は安定して育ってくれることが多いですが、購入当初や株分けなど環境が変化したばかりのジュエルオーキッドは繊細です。
冒頭で10℃以下にならないように気を付けましょうと伝えましたが、暖かい環境に自生しているジュエルオーキッドを冬場に安定させるには15℃以上に保つようにしてみてください。
冬場の低温12~13℃でも株の状態によっては弱ってしまう可能性があります。
普段生活しているリビングなどの暖かい場所や空間へ移動したりなど工夫が必要となります。
✏️まとめ
今回はマコデスペトラの育て方について経験談をまとめさせていただきました。ジュエルオーキッドをこれから育てたい、育てているけどうまく育てられないという方は参考にしていただければと思います。
しっかりと育てれば立派に幹が育ち春ごろに花も咲かせてくれます。

立派に伸びたマコデスペトラに
つぼみが着きました。
追記:最近ツイッターのダイレクトメッセージでマコデスペトラの相談を受けることが多くなってきました。何か不安なことや元気がないなどありましたらアカウント名「ぼくすぎ」にDMください。
一緒に頑張りましょう!!

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